田んぼの畦に立てば、昔ばなしが聞こえてくるようです。
小川の里ゾーンと里の森ゾーンは自然の特徴をそのままに活かした里山のようなゾーンです。もともとこの辺りは、人間が手を加え人と自然の共生を目的とした場所でした。当時、木材需要が高かった時代に大変林業が盛んで、スギを植林したり、薪炭にするための落葉広葉樹林の伐採などを行っていましたが、60年代から燃料革命により、石油が普及したことで樹木の伐採もなくなり、また、伐採後の植栽もなくなったことで荒廃した里山として現在に至っています。スゲ田や水田も当時の面影を残したままやはり荒廃しており、このエリアはその復活を目的としています。
小川の里ゾーンのご案内
-
ちゃぷちゃぷ水場
水田の横を流れる小川を利用した親水施設。水深が浅いので小さなお子さまも安心して遊ぶことが出来ます。暑くなる季節には最高の水遊び場になります。
-
湿性植物園
これまでの水田を活かした植物園です。ハスやショウブなどの湿性植物を育てます。
-
里山
自然林が生い茂る緑ゆたかな森に入ると、野鳥のさえずりをききながら森林浴が楽しめたり様々な木の実や昆虫に出会えます。水田やスゲ田を眺めながら、どこか懐かしい里山風景を歩いてみませんか。
-
田植え体験会
水田では、「田植え体験会」、「稲刈り体験会」を毎年開催しています。
-
水田風景
-
小川の里園路
- 春はサクラ、夏はアジサイ、秋はハギなど、季節の花を見ながら散策できます。
スゲ田って何?
スゲやヨシなどは月日の流れとともに川や湖沼に入りこみ、水面を覆って見えなくしてしまうほど湿地に強い植物です。以前はそのスゲをスゲ笠やスゲ細工などの手工芸品とするために栽培し、時期には刈り取るという風景も見られたそうです。スゲ田とはそのような田をいいます。
公園では、刈り取ったスゲを使って、「しめ縄づくり体験会」を開催しております。