元町公園の風景
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明治天皇行幸記念碑
建立:昭和15年(1939)7月16日
碑文:
<表>
明治天皇行幸記念碑
北海道廳長官 戸塚九一郎謹書
<裏>
明治九年七月十六日
開拓使函館市廳ニ行幸アラセラル
昭和十五年七月十六日建立
渡島市廳長 森本正雄謹書 -
四天王像
函館の都市形成に貢献した人物の像で、向かって左より今井市右衛門、平田文右衛門、渡邉熊四郎、平塚時蔵です。4人は、当時の区長 常野正義と共に、明治14年制定の藍綬褒章第三号から第七号までを受賞しました。
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旧開拓使函館支庁書籍庫
明治の初期、開拓使函館支庁の時代に造られた、れんが造りの書庫です。明治10年代の建築で、れんが造り二階建て、かわらぶきの建物です。外壁は、当時、上磯町茂辺地にあった開拓使直轄のれんが製作所製のものを使ったのでいたるところに明治7年(1874年)、8年、9年函館製という刻印が見えます。この時代のれんがで造られた建物は今では数少なく、貴重なものです。
昭和60年3月30日
道指定 有形文化財 -
箱館奉行所跡(柱)
〈当時の奉行所〉
着工・・・・1802年(享和2)
竣工・・・・1803年(〃 3)
総敷地・・3030坪
建坪・・・・ 637坪江戸幕府の遠国奉行の一つで,1802年2月に蝦夷奉行として設置されましたが,同年5月(1807年10月廃止)に箱館奉行に改め、戸川安諭、羽太正養を奉行に任命し行政をつかさどりました。
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旧函館区公会堂
元町は明治末期の行政の中心地で外国公館、教会堂など異国情緒豊かな明治の建築の残っているところです。その中にこの公会堂は優雅な姿を残し、旅行く人々は鹿鳴館のような美しさに足を止めています。明治40年8月25日、東川町からの出火により未ぞ有の大火となり、函館区民が集会する場所を失い、豪商相馬哲平も商店、自宅とも類焼しましたが、区に建設費を寄付し明治43年9月公会堂が竣工しました。明治44年8月20日から23日まで,大正天皇が皇太子時代に来道され,御宿舎として使用されました。また今上陛下、摂政宮殿下が来道された際も,大広間が拝謁の場として使用されるなど由緒深い建物です。
昭和49年5月21日
国指定 重要文化財 -
旧北海道庁函館支庁庁舎
建築:明治42年(1909年)
函館支庁庁舎は函館市元町一番地にあり、この場所は「函館」の地名の由来になったとも言われる河野政通の館跡で、享和2年以来、幕府はここに箱館奉行所を置き、明治元年以来、裁判所函館府開拓使出張所、函館支庁、函館県庁、函館区役所、長官出張所等をここに設けました。明治9年7月に明治天皇が御臨幸し、同年9月に三条、寺島、伊藤の諸公も来庁、明治14年9月には北白河宮がおいでになり、明治26年10月、庁舎改築をしましたが明治40年8月の大火で類焼。開拓使倉庫(M8 れんが造)のみ残りました。明治42年10月,木造2階建ルネサンス風(正面のみ)が家田技師の手により設計されました。昭和60年3月30日
道指定 有形文化財